2019年から陸マイラーとしてANAマイルを貯め始めたあきです。
ANAマイルを貯めることに興味を持ち始めて、他の陸マイラーの方のブログを読んでいると、「1年間で20万マイルや30万マイル貯めました!」という方が結構いらっしゃるのですが、そもそもそれだけどれくらいの飛行機代が浮くのかとか全く想像できませんでした。
ANAマイルは貯めやすいと言われますが、貯めることが目的ではないですよね。クレジットカードのポイントと同様に使ってこそ価値を発揮するものだと私は思っています。
なので、実際にいくつかの地域(国内&国外)まで行くのに必要なマイルについて、皆さんと情報共有できればいいなと思って今回記事を書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに僕がマイルで行きたいと思っているのはヨーロッパの国々です。理由は現地でサッカーを見たいからです!
目次
ANAマイルを使う時の注意点
マイルを使って航空券を発行したいと考えた時に、とりあえず次のことに注意しましょう。
- マイルを使って航空券を発行できない時期がある
- 同じ場所でも時期に応じて必要なマイル数が変わる
マイルを使えない時期がある
マイルを使えばいつの時期でも航空券が発行できるわけではありません。
国内だと東京(羽田、成田)、名古屋(中部)、大阪(伊丹、関空、神戸)を発着地点とする場合、年末年始、GW、お盆はマイルを使って飛行機を利用することができません。詳細な日付は下のANAの公式ページで確認してみてくださいね。
また、海外だと地域によってはエコノミー席だと利用できない期間があります。例えば、2019年は年始のハワイを出発地点とする便が利用できませんでした。しかし、2020年はどの地域も利用できない期間が設定されていませんでしたので、状況によるといったみたいですね。
時期によって必要マイル数が変わる
社会人になるまで飛行機をほとんど利用したことがなかった自分にとってびっくりしたことは、ANAは時期によって航空券の料金が変わるということです。具体的には、旅行者が多い時期をハイシーズン、少ない時期をローシーズン、その2つの間がレギュラーシーズンというように3つに分かれています。そして、同じ場所に行くにしてもハイシーズンだと料金が高く、ローシーズンだと料金が低く設定されています。
そのため、特典航空券を発行するのに必要なマイル数もシーズンに応じて変わります。ハイシーズンだと多くなるし、ローシーズンだと少なくて済むというわけです。
なので、マイルを使って旅行したい場合は場所だけではなくいつ行くかによっても必要なマイル数が変わってくるということを頭に入れた上でマイルを貯めるようにしましょう。
ちなみにJALの場合はANAと違って時期に限らず航空券の発行にかかる料金とマイル数は一緒です。
国内旅行に必要なマイル
まずは国内でマイルを使う場合はいったいいくら必要なのでしょうか。ここでは東京(羽田・成田)を発着地点として北海道(千歳)および沖縄(那覇)に行く場合を紹介します。
東京から北海道まで行くのに必要なマイル
まずは東京(羽田・成田)から北海道(千歳)まで行く場合に必要なマイル数です。
東京⇔北海道 | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
片道(マイル) | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
往復(マイル) | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
往復で考えると12,000~18,000マイル必要というということですね。
仮にレギュラーシーズンに行くした場合は15,000マイルが必要なので、
- マイル還元率1%のクレカで150万円の決済をする
- ポイントサイトで20,000ポイント貯めて、75%レートのTOKYUルートでマイルに交換する
といった方法で貯めることができます。まあ、後者の方が多くの人が貯めやすい方法だと思いますし、私もポイントサイトで貯めています。
注意点
発券したい往路便と復路便のシーズンが異なる場合は、往路便と復路便それぞれでシーズンに応じたマイルを算出し、それを合わせたマイルが往復の航空券を発行するのに必要なマイルになります。
東京から沖縄まで行くのに必要なマイル
続いて東京(羽田・成田)から沖縄(那覇)まで行く場合に必要なマイルです。北海道(千歳)と同様に表にまとめてみました。
東京⇔沖縄 | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
片道(マイル) | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
往復(マイル) | 14,000 | 18,000 | 21,000 |
東京から沖縄まで行く場合は、北海道に行く場合よりも距離がある分マイルも多くなりますね。
北海道の時と同様レギュラーシーズンに東京からの往復券を発行したい場合に必要なマイルを貯めるためのシミュレーションをしてみると
- マイル還元率1%のクレカ決済み:180万円の決済をする
- ポイントサイト×東急ルート:ポイントサイトで合計24,000ポイント分の広告利用を行う
となります。ポイントサイトを使う方が楽ですね(笑)
ここまで、国内旅行で東京(羽田・成田)を発着地点として北海道(千歳)および沖縄(那覇)に行く場合を例に考えてきました。人によって発着地点は違いますので、自分が利用したい便はどれくらいのマイルが必要になるのか下のANAの公式ページから確認してみてくださいね。必要なマイルが分かれば、そのために何をすればいいかのイメージもわくと思うので、ぜひ目標マイル数を設定してみましょう!
海外旅行に必要なマイル
続いて海外に行く場合のマイルをいくつか例を挙げて紹介したいと思います。
海外の場合は国ごとにゾーンというものに分けられているので、自分が行きたい国がどこに分類されるのかを確認するところから始まります。ゾーンは次のとおりです。
ゾーン | 地域 |
日本 (ゾーン1) | 日本 |
韓国・ロシア1(Zone 2) | ソウル、ウラジオストク |
アジア 1(Zone 3) | 北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、 深セン、香港、台北、マニラ |
アジア 2(Zone 4) | シンガポール、バンコク、ホーチミン、ヤンゴン、ジャカルタ、 ムンバイ、デリー、ハノイ、クアラルンプール、プノンペン、 チェンナイ |
ハワイ(Zone 5) | ホノルル |
北米(Zone 6) | ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、 ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、バンクーバー、メキシコシティ |
欧州・ロシア2(Zone 7) | ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、 ブリュッセル、ウィーン、ミラノ、ストックホルム、モスクワ、 イスタンブール |
オセアニア(Zone 10) | シドニー、パース |
例えば、日本からロサンゼルスに行きたい場合は、日本が含まれているゾーン1からロサンゼルスが含まれているゾーン6に移動するということになります。
行きたい場所のゾーンを確認したら、希望する搭乗日のシーズンを確認しましょう。行きたい場所(ゾーン)に応じてシーズンは異なります。ただし、目安ですが年末年始、GW、日本の夏休み、クリスマスあたりはどこにいくにしてもハイシーズンとなりマイルが多く必要になります。ローシーズンとレギュラーシーズンの日程は場所によって多少異なっていますね。詳細は下のリンクからANAの公式ページにアクセスして確認してみてくださいね。
それでは次からいくつかの地域を例にとって必要なマイルがいくらになるのか計算してみましょう。今回は日本の出発地点を東京(羽田・成田)としますね。
日本からタイまで行くのに必要なマイル
まずは日本人がアジアへ行く際に人気の場所であるタイに行く場合を考えてみましょう。アジア2のゾーン4に含まれるタイのバンコクへ行く際に必要なマイルは以下のようになっています。ちなみに海外の場合は往復分でとることになります。
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミー | 30,000 | 35,000 | 38,000 |
プレミアムエコノミー | 46,000 | 51,000 | 54,000 |
ビジネス | 55,000 | 60,000 | 63,000 |
ファーストクラス | 105,000 | 105,000 | 114,000 |
エコノミーで往復するとなるとだいたい3~4万マイル必要ということが分かりますね。このくらいであればポイントサイトで高額還元のクレジットカード案件を6回前後行えば簡単に貯まります(年会費無料のカードだけでも十分可能です)。半年もあれば簡単に貯まりますね。
日本からハワイまで行くのに必要なマイル
続いて日本人の海外旅行先としてとても人気があるハワイです。日本からハワイのホノルルまでの往復するのに必要なマイルは以下のようになっています。
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミー | 35,000 | 40,000 | 43,000 |
プレミアムエコノミー | 53,000 | 58,000 | 61,000 |
ビジネス | 60,000 | 65,000 | 68,000 |
ファーストクラス | 120,000 | 120,000 | 129,000 |
ハワイのホノルルまで行くとなると飛行時間はタイのバンコクと同程度(約7時間)ですが、必要なマイルはタイに行くよりも5千~1万マイルほど多くなりますね。仮に夫婦でハワイへ新婚旅行先へ行くとした場合、ビジネスで往復2人分となると12~14万マイル必要という事になります。14万マイルと聞くと結構大変だと感じるかもしれませんが、ポイントサイトを使って1年もすれば余裕で貯まりますよ。
日本からイギリスまで行くのに必要なマイル
最後はイギリスのロンドンへ行く場合に必要なマイルを確認してみましょう。まあ、私が現地でプレミアリーグの試合を見たいだけなのですが・・・
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミー | 45,000 | 55,000 | 60,000 |
プレミアムエコノミー | 67,000 | 77,000 | 82,000 |
ビジネス | 80,000 | 90,000 | 95,000 |
ファーストクラス | 165,000 | 165,000 | 180,000 |
ロンドンまで行くとなるとかなりのマイルが必要になってきますね。
私が行くとしたら、9月(レギュラーシーズン)か5月のGW(ハイシーズン)にビジネスクラスで行きたいと考えていたので、どちらにしてもざっくり10万マイル必要ということになります。
1年で貯めるとした場合、ポイントサイトで毎月ポイント11,000貯めてTOKYUルートを使うことで貯まるという計算になります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回の記事で一番伝えたかったことは実はどこに行くのに何マイルいるのかということではありません。一番伝えたかったのは自分が行きたいところにいくために必要なマイルを確認して、どうすれば貯められるかを考えてほしいということです。私自身もなんとなくマイルを貯め始めて、なんとなくマイルでヨーロッパに行けたらいいなくらいにしか思っていませんでした。それだとだらけてしまって途中でやめてしまうと思います。
今回この記事を書いて具体的な数字がでてきたので、それを目指して頑張りたいと思います。また、この記事を読んで頂いた方にも目標マイル数を設定して、それを達成するためにはどうすればいいか考えて行動し、最終的には楽しい旅行をして頂けると嬉しいです。このブログでも、マイルを貯めるための方法をいろいろ解説しているのでよかったら参考にしてくださいね。